強い拘りや対人関係が上手くいかないという特徴を持つ
アスペルガー症候群。
アスペルガー症候群がなぜ発症するのか、
確かな原因は解明されていませんが、
遺伝的要素が関係するとも言われています。
そこで今回は、
アスペルガー症候群の原因に遺伝子は関係するのでしょうか?
少し調べてみました。
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アスペルガー症候群の特徴
アスペルガー症候群は発達障害の中の1つです。
アスペルガー症候群の人の特徴は、
・強い拘りを持つ
・言葉の比喩や、遠回しの言い方などの理解が難しい
・思ったことをそのまま口にしてしまう。
・人の表情から気持ちを察することが困難
・突然怒り出すことがある
・多動傾向
などがあり、
このような症状から対人関係に躓いてしまうことが多いです。
発症確率は千人中数人、
男女比は4:1と言われています。
アスペルガー症候群は、
まだはっきりとした発症のメカニズムが解明されていませんが、
先天的な原因、つまり、遺伝子に関係していると考えられています。
アスペルガー症候群は遺伝すると言われる理由
ではなぜ、アスペルガー症候群の発症原因が不明なのに、
遺伝するという説があるのでしょうか?
それは、
他の発達障害なども含め、
親に何らかの発達障害があった場合、
子供も発達障害を持つという例が確認されているからです。
また、アスペルガー症候群の人は、
脳の使い方が違う事が明らかになっており、
脳の中の海馬という、記憶や学習を司る部分の形状に特徴があります。
このことから、
先天性の要因があると言われています。
しかし、
これは統計を取るとそういう傾向が出るというだけで、
必ずしもアスペルガー症候群は遺伝するというわけではありません。
アスペルガー症候群の原因として考えられること
アスペルガー症候群の原因が遺伝とは言い切れない例もあります。
例えば、
一卵性双生児は全く同じ遺伝子を持っていますが、
どちらか一人だけがアスペルガー症候群であるという
パターンもあります。
アスペルガー症候群の原因が遺伝的要素のみで左右される場合、
一卵性双生児なのに一人だけがアスペルガー症候群であるというのは
不思議なことです。
このようなことから、
アスペルガー症候群は遺伝子に関わっているけれど、
他にも様々な要因が重なり合って発症するのではないかという説が有力です。
アスペルガー症候群の原因で遺伝以外に考えられているのは、
・妊娠中、出産時、出産直後に、何らかの原因で脳の機能に問題が発生した
・原因なく、突発的に発症する
・幼少期の環境に要因がある
などですが、どれもはっきりとしたものではありません。
全ては裏付けのない推測にしか過ぎないのです。
母親としては、妊娠、出産時に原因があると言われてしまうと、
自分に責任を感じて、とても辛いですよね。
現在では、アスペルガー症候群は養育歴に関係しないことがわかっていますが、
少し前までは、親の育て方が悪いと言われていた時代もありました。
アスペルガー症候群は、
まだ歴史の浅い発達障害で、不明な点も多いです。
乳幼児だと診断が非常に難しいです。
また、どんな子供にでも、
アスペルガー症候群に似た特徴を1つ2つは持っているものです。
今はインターネットでいくらでも情報を拾えます。
そこで、
「もしかして、私の子供はアスペルガー症候群?」
と不安になり、しかも自分が原因かもと
責めてしまう人がいるかもしれません。
でも、
母親が責められる理由は一つもないのですよ。
日本は育児支援もしっかりしています。
定期的に子供の健診がありますし、
どの自治体にも、必ず相談の窓口があります。
育児の不安は、一人で抱え込まず、周囲にたくさん頼ってくださいね。
子供は社会で育っていくのですから。
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