ママ通信

平成26年の10月から定期予防接種が開始された水疱瘡ですが、
まだ始まったばかりで、子供が水疱瘡になってしまう方も多いと思います。


子供が水疱瘡になった時、
治療する薬はあるのでしょうか？


そこで、今回は
子供の水疱瘡のお薬と水疱瘡の症状
について説明したいと思います。

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水疱瘡の症状

子供の頃、水疱瘡に罹ったという人もいると思いますが、
水疱瘡の薬の説明の前に、
まずは水疱瘡の症状について、
詳しく説明させていただきます。

１．水疱瘡発症前
潜伏期間は２週間前後と言われています。

２．発症初日～３日程度
軽い風邪の症状が表れます。

発熱は個人差があり、微熱の場合が多いですが、
人によっては高熱が出ます。

３．発疹が出て水膨れになる
発症後、個人差はありますが
２日前後で発疹が出て、
それは約１日後に水膨れになります。

水疱瘡の特徴と言える発疹、水膨れは、
発症と共に出るわけではありません。

発症すれば感染力はあります。

４．水膨れがかさぶたになる
水膨れは３～４日でかさぶたになりますが、
発疹は数日間新しいものが出るので、
全部の水膨れがかさぶたになるまでに
１週間～10日程度かかります。

水疱瘡の抗ウイルス薬、アシクロビル

水疱瘡の抗ウイルス薬、アシクロビルは
私たち親世代が子供時代にはなかった新しいお薬で、
水疱瘡の原因となるヘルペスウイルスの増殖を抑える薬です。


インフルエンザ同様、ウイルスを殺すのではなく、
増殖を抑える薬なので、
子供が水疱瘡を発症してから48時間以内の薬の使用が効果的
とされています。


アシクロビルは、薬の成分名で、
ゾビラックスという名前で処方されることが多いです。


子供の水疱瘡に薬を使用するかどうかは、
医師によって考え方が違います。


また、
水疱瘡は発疹の出現と同時に発症というわけではないので、
薬の効果が大きく期待できる48時間以内の服用が
できているかどうかの判断も、難しいところです。


子供が水疱瘡になり、特に医師から抗ウイルス薬の説明がなく、
処方を希望するときは、医師に相談しましょう。

水疱瘡の発疹の薬、カチリ

水疱瘡の発疹の薬、カチリは、
昔から、水疱瘡になったら、この塗り薬、
と言われるくらい、良く処方される塗り薬です。


カチリの一般名は、フェノール亜鉛華で、
フェノールは、防腐・消毒・鎮痒作用があり、
亜鉛華には、皮膚を保護する作用があります。


水疱瘡に最も良く出される塗り薬なのですが、
子供が水疱瘡になった時は、薬を使用する際注意が必要です。


カチリは粘膜部分への使用はできません。

子供が水疱瘡で、全身に水泡ができてしまっても、
目や鼻、耳など、粘膜に近い部分は使用を控えた方が良いでしょう。


カチリは水疱瘡ウイルスを殺す薬ではないので、
劇的な効果は見込めませんが、
白い軟膏で、子供の水疱瘡の水泡にこの薬を塗ることで、
子供が「ここは触ってはいけない」という目印になります。


最近では、
カチリは水疱瘡の水泡への効き目が見込めないと、
処方しない医師もいるそうです。

水疱瘡、その他に処方される薬

この他にも、子供が水疱瘡の時に処方される薬があります。


★抗ヒスタミン剤
いわゆる痒み止めです。

水疱瘡は水泡状の時に、強い痒みを伴います。

その痒みを軽減するために、
抗ヒスタミン剤の飲み薬を処方されることがあります。


★抗生物質
水疱瘡はウイルスなので、
抗菌剤である抗生物質に効き目はありませんが、
水泡を掻きむしったり、抵抗力が弱まることで
細菌感染したりすることを予防するために、
塗り薬や飲み薬の抗生物質を処方されることもあります。


水疱瘡は、水泡の痒みを除き、
症状は軽く済むことが多いと言われており、
子供が水疱瘡になっても、
薬を処方せず自然治癒を待つ方針の医師もいます。


子供が水疱瘡になり、病院を受診した際には、
医師の説明をよく聞き、薬など、
わからないことは積極的に質問しましょう。