べビ待ち中、一番辛かった心拍確認後の流産。たった3%の確率なのに・・・

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なんで私だけが、何度もこんな目に合うの・・・
たった3%の確率なのに・・・




初めての流産を体験してからべビ待ちすること
半年後のことだった。


私は、2回目の妊娠をした。

今度こそきっと大丈夫だ。
半年間のべビ待ちがやっと報われるんだ!


不安もあったけど、
それ以上に期待が強かった。


なぜなら、
初期流産って15%の位の確率で起こるって言われてる。


つまり、
妊婦さんの10人に1人、2人は流産を体験している確立になる。


だから、
私も残念だったけど、悲しかったけど、
仕方がなかったと、
ようやく割り切ることが出来たというか、
そう思うようにしてた。


そして半年間のべビ待ち期間があり、
再び私は妊娠することが出来た。

妊婦が2回続けて
流産する確率は、たったの約2%。

流産を2回続けてする反復流産の確率ってどれくらい?


流石に、今度こそ
私は、ママになれる、赤ちゃんを抱っこできる

そう信じてた。

だけど・・・



再び産婦人科を受診


前回、私が初めての妊娠をした時、
あまりにも早い時期に産婦人科を受診してしまい、
胎嚢が確認できなかった。

まさかの不全流産。泣きながら手術を受け、そして私のべビ待ちは始まった。


今回は、その時のことを考えて、
産婦人科を受診する日をちょっとずらした。


だけど、
その間はずっと不安だった。

本当に妊娠できたのかな?
って不安もあったし、
例え妊娠していても
ちゃんとお腹で赤ちゃんが育ってくれているのだろうか?
と不安と心配、そして期待でいっぱいだった。



そして、
妊娠5週目にあたる週に
私は、前回と同じ産婦人科を受診した。


『妊娠ですね、おめでとうございます。
しっかりと胎嚢見えていますよ』


その言葉に、
私は安堵した。


良かった。今度は赤ちゃんしっかりと育ってくれてる。


だけど、
まだ安心できない。

赤ちゃんの心拍確認までの流産の確率は15%


それに対して
赤ちゃんの心拍確認後の流産の確率は3~5%


そう考えると、
まだまだ安心はできなかった。


緊張と不安、そして期待の日々が続いた。




初めての心拍確認


妊娠6週目だった。

産婦人科で検査を受けた結果、
私は、前回の流産後のべビ待ちから
初めて赤ちゃんの心拍を聞くことが出来た。

バクバクバクバク

元気な赤ちゃんの心拍音が聞けた。


やった!
これで、きっと大丈夫なはず。

赤ちゃんの心拍確認後の流産の確率はたったの3%。


これで絶対に大丈夫。
今度は、絶対に産まれてきてくれるはず。


待合室で待っていた夫も
その朗報を聞いてめっちゃ喜んでくれた。
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久しぶりに
二人に笑顔が戻った日だった。




心拍確認後の流産の確率は3%


もう大丈夫。
絶対大丈夫。

そんな根拠のない自信が
私たちを安心させた。


だから、
私たちは、両親にも連絡した。

妊娠したよ。
予定日は、7月だよって。


それ聞いて、両親も喜んでくれた。
おめでとうって言ってくれた。




産まれてくる赤ちゃんのために


赤ちゃんの心拍確認後、
私たちはお腹にいる赤ちゃんに名前を付けた。

べビ待ちもしてたし、
英語のベイビーにちなんで
『べべちゃん』
と呼ぶことにした。


私は毎日毎日、
お腹の中にいるベベちゃんに話しかけた。

元気ですか?
何してますか~?
って。


そんな時、
英語教材の販売員さんが家にやってきた。


子供は赤ちゃんの頃から、英語を耳にしていると
英語が話せるようになりますよ~

ってそんな話だった。

浮かれていた私たち夫婦は、
思い切って、
まだ生まれていない赤ちゃんのために
何十万円という大金を出して
英語教育の教材を購入した。


将来産まれてくる子供たちのために
用意していた子供部屋に
どーんとその英語教材が置かれることになった。


英語が話せる子供になったら良いな。
大きくなったら、一緒に海外旅行に行きたいな。

英語で話しかけられたらどうしよう?

そんな楽しい将来のことばかり考えた。




まさかの妊娠8週目


前回、赤ちゃんの心拍確認後から
2週間後。

妊娠8週目にあたる週に
私は産婦人科を訪れた。


待合室にいるお腹の大きなたくさんのママ達。


みんな幸せそうな顔で
私も半年後には、あんな大きなお腹になってるんだろうな
って。


だけど・・・


診察室に呼ばれ、
エコー検査を受けた。


首をかしげながら
何度も何度も私のお腹に機械を当てる医師。


どうしたんだろう・・・
なんか悪いのかな?

不安になった。

そして、
医師から告げられた言葉は、


『心拍が確認できません』


その言葉を聞いて
真っ青になった。

ウソでしょ。
そんなこと・・・


『もう一度確認してください。』
私は、お願いした。


だけど、
何度聞いても、心拍が聞こえない
って言われた。


私は、目の前が真っ黒になりながら
家に帰った。


家には、留守番していた夫が待っていた。


『どうだった?』
と質問する夫に私は、泣きながら話した。


『心拍聞こえないんだって・・・』




ネットで検索し続けた


信じられなかった。
信じたくなかった。

半年もべビ待ちしてたのに・・・
やっとの思いで妊娠したのに・・・


私は、ネットで検索し続けた。


赤ちゃん、心拍確認後、心拍聞こえない、流産
8週目、流産の確率・・・

などなど、


たくさんたくさん調べた。


中には、
一度病院で心拍確認できないって言われたけど、
1週間後、産婦人科で再検査したら心拍が聞こえた。


もう一度、確認してもらったら
心拍確認できた

なんていう内容もあった。


私はその書き込みにすがった。

私もきっと大丈夫なはず。

だって、
一度流産経験しているし、
まさか2回連続流産することなんてないだろう・・・

そう思った。




もう一度内診して欲しい


だけど、
家にいても落ち着かない。


赤ちゃんのこと以外、何も考えられなかった。

私と夫は、もう一度産婦人科に出かけた。

『内診をもう一度して欲しい』

と頼み込んだ。


すると、
院長先生が見てくれることになった。

診察室に入った私と夫に対して、

院長先生がカルテを見ながら
淡々と話し始めた。


『妊娠は初めて?』


はぁ?
この時点で、私と夫はこの病院に不信を持ち始めた。

なぜなら
前回、私が流産して、手術を受けた時も
院長先生だったし、
さっき、カルテ見てたよね?

何のためにカルテ見た?
前回も、妊娠から流産までこの病院でお世話になってるよね?
なのに、なんでそんな質問できるの?


少し切れ気味に、

『2回目です。』

『前回も流産して、こちらで診察してもらいましたけど・・・』


『・・・・・・・・・』


そして、ネットで調べたいろんな知識があったので、
私は院長先生に聞いてみた。

『2回も流産したってことは、
もしかして私は、習慣流産なのでしょうか?』


と、尋ねると、

院長先生は、
『私は13回も流産した人を知ってますよ。』


その答えに、
私は、信じられなかった。


だから何?
それ慰めてるつもり?
確かに13回の流産は辛いと思う。
だけど、私も2回流産して不安なんだよ。
それ言って、なにがどうなるわけ?

本当に不信感しかなかった。


そんな質問しても
院長先生は、淡々と


『心拍確認後の稽留流産ですね』

と告げ、


『このままお腹にいても
いずれは排出されますが、
早めに出した方が、今後の妊娠を考えると良いですよ。』

って、なんの感情移入もなく淡々と説明した。


そして、
私は2回目の流産の手術を受けることになった。




稽留流産の手術が終わって



その産婦人科で稽留流産の手術を受けるってなった時、

夫が反対した。

こんな病院で手術を受けさせたくない!
って。

院長先生の言葉を直に聞いていた夫も
かなりの不信感と、そして怒りを持っていた。

それと合わせて、
夫は、心拍が確認できないことが
いまだに信じられず、
他の産婦人科でなら
違う結果になるかも
って言い、他の産婦人科に連絡していた。


だけど
結果はダメだった。

産婦人科の先生がおっしゃられるなら
当院に来られても同じ結果だと思います
って。


仕方なく私は、
この病院で手術を受けることになった。


そこでも、この産婦人科で嫌な目にあった。
本当に信じられなかった。
神経を疑った。

べビ待ちしてたのにまた流産。2回目の手術が最悪過ぎて病院変えようと決意した!



そして、
手術を受け、麻酔が聞き寝ている間。


夫の元に、
小さな小瓶に入った胎児が届けられた。


『奥様の子宮から摘出した胎児です』
と。


夫は、その胎児を見て、
『もらえないか?こちらでお墓に入れてあげたい』
と看護師に伝えたらしい。


理由は、
もちろん、その子は、
医療廃棄物として処分されるんだろうけど、
それでも夫は、
この病院にそれを任せたくない
そこまで思ったらしい。


流石に、
看護師は、それは法律的にも出来ないと断ったようだが、



それほど、
夫は、もちろん、私も
この病院に対して不信感と怒りがあった。


流産したのは、
もちろん、病院のせいではない。

だけど、
あまりにも医師の言葉や態度に気持ちの配慮が無さ過ぎた。


そりゃあ、
医師からすれば、その他大勢の妊婦の一人かもしれない。


だけど、
私たちにとっては、
心のよりどころとなる医師でしょ。


なのに、
許せなかった。


2度とこの病院には通わない!

そう心に決めた。





二人で号泣した


手術が終わった私を車に乗せ、
帰路に就いた。

車中、私と夫は終始無言だった。


そして、
帰宅すると、同時に、
夫がボロボロと号泣し始めた。


『なんで俺たちだけこんな目に合うんやろ。
一生、赤ちゃん抱けへんのかな・・・』


後にも先にも
夫が涙流して泣いている姿を始めてみた。

そして、
私も号泣した。
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人生でこんなに悲しい事って他にあるだろうか・・・
本当に、本当に、
これでもかってくらい二人して号泣した。


二人で抜け殻の様になってた。


なにもやる気が起きないし、
次のべビ待ちに向けて頑張ろうって
気持ちにもなれなかった。


私はもしかして不育症かもしれない・・・

そんなことも思った。


将来に希望が持てなくて、
そうなると悪い方へと考えは向いていった。


もしこのまま赤ちゃん産まれなかったら、
夫と離婚しようかな
とも思った。

子供好きな夫に赤ちゃんを抱っこさせてあげたいなって。

もし私が原因で赤ちゃんが出来ないなら
離婚した方が良いかなって思った。


その時、
夫も同じように思ってたみたい。

もし、夫が原因で赤ちゃん出来ないのなら
離婚した方が良いかもって思ってたらしい。


それくらい
今回の2回目の流産は辛かった。

相当、精神的にきてた。




2回目の流産が性格も変えた


ちなみに、
2回目の流産した時、
私は、何の痛みも、腹痛も出血もなかった。

本当に本当に何もなかった。


だからこそ、
稽留流産です。心拍確認できません

そう言われても、私は信じられなかった。

ついこの前、
産まれてくる赤ちゃんのために
英語教材買ったばかりだったのに・・・

なんで私だけが2回も流産するの。

しかも心拍確認後の流産なんてたった3%程度。

40人に1人の確率。

なのに、
どうして私なの・・・

たくさん子供がいてるママでいいやん。
まだ流産体験したことないママで良いやん。
1人でも子供がいるママが流産したらいいやん

なんで、私が、私だけが2回も流産しないといけないの。
赤ちゃんを一度も抱きしめたこともないのに、
どうして私だけ・・・
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さすがに、
精神的にかなり来た。

落ち込みが激しかった。

外に出て行くのも嫌になった。
子供の顔を見るのも、
テレビで子供たちの姿を見るのも嫌になった。

ましてや他人の赤ちゃんなんて見たくもなかったし
そんな時に、
赤ちゃん産まれました~
って届いた年賀状が
一番、苦痛だった。


なんて配慮のない年賀状なんだと
ムカついた。


今じゃ悪いことしたなと思えるけど、
その時は、流石に
破って捨てた・・・


だけどそれ以上に悲しかったのは、

せっかくの友達の出産に
心から祝えないどころか、
嫉妬、妬み、羨ましさ
マイナスの気持ちしか出てこない
自分自身に対して、かなりの罪悪感を感じたことだった。

その時のことはこちらに書いてます。

2回も流産したら、そりゃ性格も悪くなって当然だよね?







流産経験者のママ友が励みになった


そんな罪悪感と虚無感の日々が続いてた。

そんな時、たまたま
流産経験者のママ友に会う事があった。


その時、
『赤ちゃんは忘れ物を取りに行ったんだよ。
忘れ物を取ったらすぐに戻ってくるから
ママが元気になって待ってあげないでどうするの?』
って言われた。


何故かその時、
その言葉がすーっと心に染みた。

素直に聞くことが出来た。


元気出さないと!

そう思えるようになった。


頑張ろう、もう一度べビ待ち頑張って
絶対に赤ちゃんを抱っこしよう。

忘れ物を取りに行った赤ちゃんを迎えに行ってあげよう


そう思えるようになった。

そして、
私は、新しい産婦人科を探し始めた。


何度でも何度でも
赤ちゃん出来るまで頑張る。

そう思ったけど、
絶対に、絶対に、あの病院だけは行く気がしなかった。

べビ待ちしてたのにまた流産。2回目の手術が最悪過ぎて病院変えようと決意した!



2度と行かない。

絶対に元気な赤ちゃん産んで
見せつけてやるんだ!


そう思った。


だから、私たち夫婦は、
新たな産婦人科を探し始め
べビ待ちも再び始まった。

3回目の流産を予防し3回目のべビ待ちで私に赤ちゃんを抱かせてくれた先生と葉酸


そして、
私は待望の赤ちゃんを抱くことが出来た。

それは、
本当に病院の先生のおかげだった。


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