まさかの不全流産。泣きながら手術を受け、そして私のべビ待ちは始まった。

この記事は5分で読めます

『不全流産ですね』

医師のその言葉を聞き、
私は、私の頭の中は真っ白になった・・・


一緒に、診察を受けてくれていた夫は
何度も
『どうにかならないんですか!』
って、医師に尋ねていた。


ここから私たち夫婦のべビ待ちが始まった。



初めての妊娠


あれは、結婚して半年後だった。

あれ?もしかして(*’ω’*)


少し遅れていることに気が付いた私は、
薬局で買ってきた妊娠検査薬を試してみた。


線がくっきり(;゚Д゚)


や、やった~
妊娠したんだ!私は、ママになるんだ~

本当に、本当に嬉しかった。
大好きな人の赤ちゃんを産める。
これからママになれる。


そう信じて、疑わなかった。


夫が仕事から帰ってくるのを
今か今かと待っていた。

どうやって言い出したら、驚くかな?


喜んでくれるよね?

そんな期待と不安が入り混じった気持ちで
夫の帰りを待った。


そして、
夫が帰宅。

いつ妊娠したことを告げようかな?
って考えていると、

『どうしたん?ニヤニヤしてるけど何かいいことあった?』

夫から聞いてきた。


ええ~、それ先聞いてきちゃう?

そんなこと思いながらも、
もう言うしかない!


そう思って、夫に告げた。

『実は、パパとママになったよ~』
って。


夫は、それ聞いて
『ホンマに?やった~!』

って言って、めっちゃ喜んでくれた。


『これから、検診行くときは、
俺、会社休んでついていくわ』

そう言ってくれた。


そして、私は、
産まれて初めて産婦人科に受診することになった。




初めての産婦人科


近所の産婦人科に行くと、
お腹の大きな妊婦さんがたくさん。

私もあんな大きなお腹になるんだ。
出産する時って痛いんだろうな~
って、
めっちゃドキドキした。


そんなこと考えてながら、
長い長い待ち時間を待った。

そして、
ついに、私の名前が呼ばれた。


いそいそと診察室に入り、
妊娠検査薬の結果のことを話した。


『おめでとうございます。』

そう言って、医師は私のお腹をエコーで見た。


だけど、
残念ながら、私が病院に行くのが早すぎたみたいで
胎嚢は確認できなかった。


『うーん、残念だけど、
4週じゃ、まだ早いですね、
胎嚢見えないですね、
2週間後にまた来てください』

って言われた。

え~
赤ちゃん見たかったな~
と思いながらも
『分かりました。ありがとうございました』

そう言って、私は産婦人科を後にした。

一緒に来てた夫もちょっとがっかりしてました。




2週間後の検査で


そして、2週間が経ち
私は再度、産婦人科を受診。

『胎嚢見えましたよ』
『ただ、6週目にしては、
ちょっと胎嚢小さいけど、
きっと大丈夫でしょう』

そう言って、
医師から胎嚢のエコー写真を見せてもらいました。


夫はその写真を奪うように
私から取り上げ、マジマジと嬉しそうにみてました。

病院からの帰り道

名前、どんな名前にしようか?
男の子かな?女の子かな?

どんな子供に育って欲しい?
もし、芸能人になりたいって言ったらどうする?

そんな未来のことばかり夫と話してた。


これがべビ待ちの始まりだったとは知らずに・・・




初めての不全流産


妊娠7週目。
朝から、下腹部に鈍い感じがあった。


なんだろう?
きっと赤ちゃんが大きくなっているからかな。

初めての妊娠だったから、
この鈍い感じが、まさか不全流産の兆候だったなんて
その時知る由もなかった。


そして、
朝10時頃だった。

トイレに行くと、
下着に茶色っぽい血が付いてた。


ええ?
なんで?
もしかして、ヤバいのかな


そう思った私は、
すぐに産婦人科に電話した。

そしたら、
すぐに来てくださいって言われて、
すぐに産婦人科に受診した。


医師はすぐにエコー検査。

『胎嚢が大きくなっていません。
流産の可能性があるので絶対安静です。』


そう言われたけど、
信じられなかった。

ま、まさか私が流産なんて。
流産なんて、普通ないでしょ?
私の身体はどこも悪くないし、健康だよ。

どうして、
私だけがそんなことになるの?


本当にそう思った。


だけど、
流産しないためにも、絶対安静しないと。


私は、夫にメールした。

『流産するかもって言われた』
って。


すると、
夫からすぐに折り返し電話がかかってきて、
そして、理由を話すと、
仕事を早退して帰ってきてくれた。


そして、
夫の顔を見ると、安心したのか、余計に悲しくなったのか、
ボロボロと涙が出てきた。


どうして、こんなことになったんだろう
何がいけなかったんだろう?
食べたらダメなもの食べたのかな?

色んなこと考えた。




ネットの書き込みが心の支えだった



その日は、夕方も夜も
少しずつ少しずつ出血してた。


トイレに行くたび、確認したけど、
出血は止まらなかった。

ほんとに、本当に微量だったけど、
少しずつ少しずつ出血してた。


絶対安静だから、家事も出来ない私の代わりに
夫がなれない手つきで、
ご飯を作ってくれた。

私は、リビングに置いてあるパソコンで

『妊娠 7週 出血』

と検索しては調べた。


色んな人の体験談を読んだ。

出血したけど、無事、出産した人の書き込みを見るたびに
勇気づけられた。


夫に、書き込みを見せ、
『ほら、この人も出血したけど、大丈夫やってんて』

そう言って、
今思うと、安心しようって、
安心したいって思ってたと思う。


どこの誰が書き込んだのか分からない書き込みだったけど、
それでも
安心させてくれた。


私も大丈夫だ!
って。




出血して不全流産が確定した


そして、次の日の朝になり、
腹痛が酷くなった。

お腹を壊した時のような痛みと生理痛の痛みが混ざったような痛みがあった。

慌てて、トイレに行くと、

血の塊のようなものが出た。


その時、本当は、自分でも分かっていたと思う。


絶対、流産した・・・

って。


だけど、
信じたくなかった。
諦めたくなかった。
絶対に大丈夫だと思いたかった。
希望はあるって思いたかった。


だから、すぐに産婦人科に夫と一緒に向かった。


車の中でずっと
『大丈夫だよね。絶対に大丈夫だよね。』
って、夫に問いかけてた。

夫も
『絶対に大丈夫やって、ちょっと出血しただけやろ』
って言ってくれてた。


だけど、
病院で待っていたのは、
希望でも期待でもなく、
ただただ絶望しかなかった。

ハッキリ言われた。
『不全流産です』
って。


その言葉を聞いた瞬間、
ボロボロと涙が出た。


なんで私がこんな目に合うんだろう
どうして、こんなひどい仕打ちを受けないといけないんだろう
妊娠してもおろしちゃう人もいるのに、
絶対、大切に育ててあげるのに、
どうして、私だけが流産しないといけないのだろう


そんな事ばかり考えた。

診察室から出て、
夫に
『不全流産だって・・・
赤ちゃん成長してないんだって・・・
これから、手術で取り出すんだって・・・』

って伝えた。

それ聞いて、
夫は、診察室に入っていった。

『無理なんですか?どうしようもないんですか?
可能性はないんですか?』

って。


だけど、
返ってきた言葉は、
『残念だけど、不全流産しています』
って言葉だった。


そして、私は、不全流産の手術を受けることになった。




不全流産の手術を受けた


不全流産は、子宮の中に
赤ちゃんの一部や組織が残った状態。


放置しても自然に排出されるって言われたけど、
しっかりと綺麗にしておいた方が
次の妊娠が正常にしやすい
って言われたから、手術を受けることにした。



べビ待ちが始まった


そして、手術が終わると、
また悲しくなった。


手術で体にも痛みはあったけど、
それ以上に、
お腹にいた赤ちゃんがいなくなった事実が
すごく心に刺さった。

妊娠初期の流産の手術の痛み!私の場合はこうでした。



もういないんだ・・・

そう思うと、涙が出た。
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だけど、
それと同時に、
絶対、赤ちゃん欲しいって思った。


そして、
そこから私たち夫婦のべビ待ちが始まった。

べビ待ち中、一番辛かった心拍確認後の流産。たった3%の確率なのに・・・




なぜこんな記事書いているのか?


今回、なぜ私がこんな自分の辛い体験を書いているのか?
って言うと、

私も妊娠し、出血した時に、
ネットでたくさんの記事を見たから。


たくさんの妊婦さんがいろんな書き込みをしていた。

無事産まれたこと
トラブルがあったこと
流産したこと
まだべビ待ちしている人

いろんな書き込みがあって、
だけど、
それらの書き込みは、
本当に、当時の私の気持ちを助けてくれた。


希望が持てるようになった。

私もいつか赤ちゃん抱っこ出来るようになる
って。


もちろん、
良いな、なんで私だけ、こんなに不幸なんだろ
って嫉妬することもあった。

生活も荒れ、性格も悪くなった。

2回も流産したら、そりゃ性格も悪くなって当然だよね?



だけど、
それでもほとんどのママたちは、
何度かの流産を経験し、不妊治療を経験し
そして、
最後には、赤ちゃんを抱きかかえていた。


そんなたくさんのエピソードを読んで、
諦めちゃダメなんだ!

て学ぶことが出来た。


そして、
実際、私も2回の流産を経験しながらべビ待ちの末、
2人の赤ちゃんを出産することが出来た。


だから、
私と同じように妊娠して、出血したり、
流産したりしている人が、
少しでも勇気づけられると良いなと思って、
この記事を書いてます。


当然、中には、
嫉妬される人もいると思う。

産まれたから、アンタは良いよな
って。

その気持ちも当然だと思います。

私も、当時は、
無事産まれました~
って幸せそうな報告している人見ると、
すっごいムカついたし、イライラしてたから。

わざわざブログで報告することでもないやん!
って。


だけど、
その人たちも実は、辛い経験して
やっと生まれた赤ちゃんかもしれないし、
長い長いべビ待ちして生まれた待望の赤ちゃんかもしれない。


人それぞれ、いろんな経験して
辛い思いして、大変な思いして赤ちゃんって産まれてくる。

べビ待ち中、一番辛かった心拍確認後の流産。たった3%の確率なのに・・・

だから、
ちょっとでも私の体験談が
何かの役に立てば良いなと思って書いてます。


 
 

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