溶連菌感染症は、子供が罹りやすい病気の1つです。
症状は様々ですが、発疹が出ることもあります。
この発疹、意外と厄介で、
気を付けてあげないと、とびひなどの皮膚病を併発してしまう恐れがあるもの。
そこで、
溶連菌感染症に子供がかかり発疹が出てしまった時の対処法
をお話します。
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溶連菌感染症とは
まずは、溶連菌感染症について説明します。
溶連菌感染症は、
A群β溶血性連鎖球菌という細菌が感染することで発症する病気。
感染経路は呼吸器系で、
感染経路の殆どが飛沫感染と言われています。
主な初期症状は、
・発熱
・咳
・喉の痛み
です。
このような喉の風邪症状ですが、
特に喉の痛みが強く出る傾向にあります。
溶連菌感染症ならではの症状は、
子供によって出方は様々ですが、
★舌の表面がブツブツで真っ赤になる(イチゴ舌)
★扁桃腺が腫れる
★首のリンパ節が腫れる
そして、
★胸、お腹、腕、脚に細かく赤みを帯びた2ミリ前後の発疹が出現する
です。
溶連菌感染症の診断は、
症状だけでつくこともありますが、診断が難しい場合は、
現在溶連菌に感染しているかどうかを確かめるキットを利用することもあります。
ただし、
このキットは検出が少ないと陰性になることもあるので、
たとえ陰性だったとしても、しばらく子供の様子を見ることが大切です。
治療方法は、溶連菌に効果のある抗生物質を飲むことです。
溶連菌感染症の発疹の症状とは
溶連菌感染症に罹った子供に発疹が出るかどうかは、個人差があります。
3歳未満の乳幼児の場合、
溶連菌感染症に子供が罹っても、発疹が出ることは少ないそうです。
溶連菌感染症の発疹は、以下のような流れで変化していきます。
1. 喉の痛みが出て数日後に、胸、お腹、腕、脚などに、
直径2ミリ前後の赤みのある発疹が出現
2. 抗生物質をきちんと飲むことで、発疹は数日で消失
3. その後、手のひらや足の裏など、
体の先端部分で、表面の皮膚が剥がれ落ちる(2~3週間続く)
発疹の数や出現する場所、皮膚がはがれるかどうかなどにも個人差があります。
溶連菌感染症で子供に発疹が出てしまった時の注意点
溶連菌感染症に子供が罹ってしまった時に最も大切なのは、
きちんと受診し、処方された抗生物質を最後まできちんと飲むこと。
その後、医師の指示があったり、子供の状態に不安があったりする時は、
薬を飲みきったらもう一度受診することです。
これは、
子供に発疹があるかどうかに関わらず、最も重要です。
溶連菌感染症の発疹に対するケアについては、
痒みを伴う事もあるので、
子供が痒がったら、局部を冷やして痒みを緩和してあげる事、
子供が掻き壊してしまわないように、爪を丁寧に切ってあげる事です。
汗をかいてしまったら着替えをする、
解熱したらシャワーを浴びるなど、
清潔を保つことも大切。
また、
溶連菌が皮膚そのものに感染してしまったり、
子供が発疹を掻き壊して雑菌が混入してしまった場合、
とびひなどの皮膚病を併発してしまう恐れがあります。
なので、着替えの時など、
子供の全身の皮膚状態をチェックしましょう。
まとめ
溶連菌感染症は、昔は死亡率の高い恐い病気でした。
今は抗生物質の治療のお陰で、良くある子供の病気という認識になりましたが、
しっかりと治療しなければ、稀に重症化することがあります。
子供が溶連菌感染症になり、発疹が出てしまったら、
抗生物質を飲みながら、お肌のケアもしてあげてくださいね。
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