子供の成長には月齢、年齢に合った
発達指標があります。
もちろん、あくまで「目安」なのですが、
自分の子供が年齢に合った発達をしていないと
パパママは心配ですよね。
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発達の遅れで思い当たることの一つに、
アスペルガー症候群があります。
アスペルガー症候群と一言で言っても、
その症状もさまざま。
一目で分かるというものでもありません。
今回は、
子供にみられやすいアスペルガー症候群の症状
をお伝えします。
子供の発達で悩んでいる方は、
受診の目安として参考にしてみてください。
子供のアスペルガー症候群の発現
子供がアスペルガー症候群かどうか分かるようになるのは、
だいたい2~3歳になってからと言われています。
アスペルガー症候群は自閉症とよく似ているのですが、
知的障害がないのが特徴です。
なので、
子供がある程度大きくなるまで診断が難しいとされているのです。
といっても、
研究者によっては赤ちゃんの頃から症状が現れる
としています。
発達障害の先駆者である瀬川昌也氏は、
赤ちゃんのアスペルガー症候群の発現として
①4ヶ月頃、昼夜逆転した生活をする
②8ヶ月頃、ハイハイの仕方が不自然
という特徴を挙げています。
今現在この月齢で、
子供が昼夜逆転している、ハイハイが変だ、
というだけでアスペルガー症候群だと思うのは早計ですが、
現在子供が2~3歳で発達に不安がある場合、
4ヶ月、8ヶ月の頃はどうだったか思い返してみましょう。
もしも、
①②の症状があれば、アスペルガー症候群の傾向にあると
言えるかもしれません。
子供のアスペルガー症候群の症状
子供にアスペルガー症候群が疑われる具体的な症状ですが、
以下をチェックしてみてください。
★視線が合わない
★親でも触られるのを嫌がる
★一人でも長時間大人しくしていられる
★集団行動が苦手
★呼び掛けられても反応がない
★どんな時もマイペースに行動する
★こだわりが強い性格
★人に対して執着が弱い
子供がこれらの症状に多数に当てはまるようなら、
少なからずアスペルガー症候群の徴候があると思われます。
お伝えした通り、
子供のうちはアスペルガー症候群か自閉症か
判断か難しいのが現状です。
また、
症状が軽度だと大人になるまで発覚しない場合もあります。
アスペルガー症候群は病気ではなく、
生まれながらの特性であるので、
無理に治すものでもありません。
子供に、
「どうして皆と遊べないの?」
「同じおもちゃでばっかり遊ばないの」
等とこだわりを潰してストレスを与えてしまうことの方が危険です。
自分の子が他人の子と違うと焦ってしまいますが、
冷静になって医師の診断を受けましょう。
子供のアスペルガー症候群の診断
では、実際にはどのように子供が
「アスペルガー症候群です」と診断されるのでしょうか?
お医者さんの診察では、
子供とお話をし、行動を観察し、
パパママとの面談を行います。
1回の診察で診断されることはなく、
何度か診察に通うことになります。
それをふまえて、
アスペルガー症候群の傾向が見られれば、
発達の検査を行うことになります。
診断は国際基準を元にしており、
「DSM-4」「ICD-10」というものを参照に行われます。
どちらも内容に大差はありません。
★3歳までに2語文が話せない
★その場に合った視線・表情・姿勢・身振りなどを使えない
★機会はあっても、友人関係を十分に発展させることができない
★社会的・情緒的な関係が欠除して、状況に合った行動ができない
★喜び、興味、達成感を他人と分かち合おうとすることがない
こういった症状が顕著であると、
お医者さんは子供を「アスペルガー症候群です」と診断します。
インターネット上にもチェックサイトがあるので、
受診の前に1度試してみてもいいかもしれません。
アスペルガー症候群になる確率は、
100人に1人とも言われています。
子供がアスペルガー症候群だと分かっても、
あまり悲観的にならず、
その特性を理解して支えてあげることが大切です。
子供のためには、
症状を緩和させるために療育してあげるのが一番です。
診断されてしまうのが怖い気持ちも分かりますが、
一歩踏み出す勇気が子供の明るい未来を作り出すのかもしれません。
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