節分の日に鰯(いわし)の頭に柊をつけて
玄関に飾っているのを見かけたことってありますか?
最近ではほとんど見かけることはなくなりましたが
私が子供の頃は何件か飾っている家を見かけました。
子供心に「なんで魚がっ(笑)?」って不思議に思った記憶があります。
これは「柊鰯(ひいらぎいわし)」と呼ばれるものだと
いうことをつい最近知りました。
何故知ったかと言うとご近所さんで久しぶりに飾っているのを
見かけて、その家の人に聞いたからです。
すごく久しぶりに見かけて懐かしかったので、
「柊鰯(ひいらぎいわし)」の意味や
いつからいつまで飾るのかなどちょっと知りたくなりました。
なので柊鰯(ひいらぎいわし)について調べてみました。
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柊鰯(ひいらぎいわし)の飾りとは
焼いた鰯(いわし)の頭だけを切って、
柊の枝に取り付けます。
それを玄関に飾るだけです。
こんなかんじですね。
柊鰯(ひいらぎいわし)を飾る理由
柊鰯は魔除けとして飾ります。
節分と言えば鬼ですよね。
鬼はイワシの匂いが嫌いなんだそうです。
特に焼いたイワシの匂いと煙が嫌いらしく、
それで家に近づけないようにするそうです。
そしてもし家に近寄っても柊の葉の棘が、
鬼の目を刺して家へ入れない、と言われています。
断固として鬼を家に入れてなるものかってかんじですね(笑)
柊鰯はいつから飾るのか
柊鰯をいつから飾るのかは地域によって違うのですが、
節分の日(2月3日)に飾るのが一般的です。
あとは正月行事が一段落した
小正月(1月15日)の翌日から節分の日までに
飾る地域もあります。
柊鰯はいつまで飾るのか
柊鰯はいつまで飾るのかも地域によって違っていて
諸説あります。
一番多いのが「節分の翌日の立春の日(2月4日)まで」です。
その他にも
✩2月いっぱいまで
✩ひな祭りまで
✩雨水の日(2月19日か20日)まで小正月に行われる
✩次の節分まで
中には「猫にたべられるまで」っていうのもありました(笑)
いつからいつまで飾るのかはどれが正しいとは
はっきり言えないので、住んでいる地域の風習に合わせるか
節分の日だけに飾ろうなど自分の選択でいいと思います。
柊鰯の処分の方法は
役目を終えた柊鰯の処分方法ですが、
これも諸説あって
✩半紙に包んで塩で清めて捨てる
✩神社へ持って行ってお焚き上げ
✩小正月に行われるどんど焼きで燃やしてもらう
✩灰になるまで焼いて玄関に盛る
✩玄関先に埋める
などなどです。
これも自分の選択で良さそうですね。
ちなみに柊鰯を作るときに焼いた鰯は
頭だけを使うので、その他の部分は食べて頂いて
全く問題ないです。
今は節分に柊鰯を見かけることがほとんどなくなり
忘れ去られていってる風習の一つかもしれませんね。
でも昔からの風習って調べてみると色んな意味があって
昔の人の知恵などが隠れていてなるほどな~なんて思うことが
多々あります。
柊鰯は調べてみたら簡単に出来るので、
一度やってみようかなと思いました。
節分の豆まきや恵方巻きと一緒に後世に残して
いきたいですね。