一言で流産といっても、
妊娠期間によっては、
その原因や対応などが異なります。
前回は初期流産について書きましたが、
初期流産についての記事はこちら
今回は、
妊娠中期で起こる後期流産の原因
について調べてみたいと思います。
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妊娠中期の後期流産とは
流産では、
妊娠12週未満の流産を早期流産(初期流産)、
妊娠12週以降22週未満を後期流産
と分類します。
妊娠中期とは、
妊娠16週~妊娠27週を指すので、
後期流産とは、
妊娠初期の後期~妊娠中期の期間
のことを指します。
流産は全妊婦さんの
約15%がなると言われています。
そのうち、
初期流産が約13.3%なのに対し、
後期流産が約1.6%です。
つまり、
後期流産は初期流産に比べて
かなり確率が減るのです。
ですので、その分ショックは大きいですよね。
また、
流産の原因としては、
初期流産は胎児の染色体異常がほとんどですが、
後期流産の場合は母体側に原因があることが
多いようです。
では、
その後期流産の原因について
調べていきたいと思います。
子宮筋腫
子宮筋腫とは、
子宮内の平滑筋という筋肉から発生する
良性の腫瘍のことです。
その発生頻度は
30歳以上の女性で20~30%
と推測されています
子宮筋腫があることで
胎児の子宮環境が悪くなり
後期流産につながります。
子宮筋腫の影響としては
★子宮収縮
筋腫が子宮拡大を邪魔して、
子宮収縮を引き起こしてしまう。
★血管圧迫
子宮筋腫が血管を圧迫することで
胎児に栄養が行き届かなくなる。
また、
子宮筋腫は不妊の原因の一つだとも言われています。
子宮奇形
子宮奇形とは
子宮の形に先天的な異常
があることです。
子宮奇形は流産や不妊、
早産や難産の原因にもなります。
子宮奇形だと
血流障害となり、
着床や胎児の発育を妨げたり、
子宮拡大がスムーズに行われず、
胎児が育たない原因になります。
絨毛膜羊膜炎
絨毛膜羊膜炎とは、
赤ちゃんを包んでい
る3層の膜(脱落膜・絨毛膜・羊膜)のうち
絨毛膜と羊膜に炎症が起こる病気のことです。
絨毛膜羊膜炎は、
妊娠中に免疫力が
落ちることによって異常増殖
して起き、流産に繋がってしまいます。
ですので、
免疫力が落ちないように適度な運動や
免疫を高める食生活を心がけましょう。
子宮頚管無力症
子宮頚管無力症は、
通常だと閉じていないといけない
子宮口が開き、赤ちゃんが外に流れ出てしまう
症状のことです。
子宮頚管無力症の原因は
体質的に子宮頸部が弱いことが
原因とされています。
数百人に一人の割合と言われています。
一度妊娠中に子宮頚管無力症を経験した方は、
次の妊娠でも起こりやすいといわれているので、
早めに対策をする必要があります。
まとめ
妊娠初期の流産は、
染色体異常によるもので
防ぎようのない流産がほとんどです。
ただし、
妊娠前から葉酸を取ることで、
胎児の細胞分裂を正常にさせることが出来やすいと言われており、
厚生労働省も葉酸を飲むことを推奨しています。
葉酸についてはこちらをどうぞ
↓
どうしよう?妊娠に必要な栄養を食事から取れない、そんな時は・・・
しかし、
後期流産の場合は
母体側の問題が多いので、
早めの診断や治療により
流産を防ぐことができます。
子宮筋腫や子宮奇形は
手術が必要な場合もありますが、
早期発見すれば、
食事や漢方や薬など
比較的簡単な治療で後期流産は予防できます。
絨毛膜羊膜炎は、
抗生物質の内服治療と同時に
膣洗浄や膣座薬で治療できます。
また、免疫力が落ちないように
適度な運動や
免疫を高める食生活も
心がけると良いでしょう。
子宮頚管無力症は
早期発見することによって
子宮口を縛る手術
をすることによって
流産を防ぐ事が可能です
ママ側の原因には
習慣流産を引き起こすものがあるので、
早めの発見と治療が必要になります。
不審な点があったら、
迷わず産婦人科を受診しましょう。
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